「若い頃と同じトリートメントをしても、艶が出にくくなった」
「オイルをつけると重くなるのに、髪はきれいに見えない」
「カラーをした直後は艶があるけれど、すぐにパサついて見える」
大阪・茨木市で大人の髪を担当していると、このようなご相談をいただきます。
艶が出にくくなる原因は、乾燥だけとは限りません。
髪一本一本の不規則なうねり、毛流れのばらつき、表面のダメージ、カラーの見え方、カットの形など、いくつかの要素が重なっていることがあります。
そのため、艶を出すにはトリートメントを増やすのではなく、「光がそろって見える髪の状態」をつくる施術設計が必要です。
艶は、油分の量だけで決まりません
髪が艶やかに見えるのは、表面へ当たった光がある程度そろって反射するためです。
髪一本一本の向きがばらばらで、表面に不規則なうねりや浮き毛が多いと、光が散り、艶が見えにくくなります。
日本人女性を対象にした研究でも、年齢とともに毛髪の不規則な曲がりが増え、毛流れがそろいにくくなることが艶の低下に関係すると報告されています。
つまり、オイルで表面を覆うだけでは、髪の向きや形による艶の出にくさまで解決できないことがあります。
まず、艶を邪魔している原因を分けます
同じ「パサついて見える髪」でも、必要な対応は同じではありません。
| 艶が出にくい主な原因 | 考え方 |
|---|---|
| 根元からのうねり、表面のゆがみ | 縮毛矯正を含め、髪の形を整える方法を検討 |
| カラーや熱による乾燥とざらつき | トリートメントとホームケアを中心に検討 |
| 毛先の厚みがなく、ばらついている | カットラインと長さを見直す |
| 色が抜けて黄みや赤みが強く見える | カラー設計で見え方を整える |
| オイルやケア剤が重なりすぎている | 使用量と組み合わせを整理する |
| 短い毛や切れ毛が表面に増えている | 原因を確認し、施術と日常の負担を減らす |
実際には、うねりとカラー履歴、毛先の薄さなどが同時に存在することが多くあります。
最初から一つのメニューへ決めず、どの原因が大きいかを見極めます。
トリートメントで整う艶と、形を整える必要がある艶
カラーや摩擦によって表面がざらつき、毛先が乾燥している場合は、トリートメントで手触りを整え、摩擦を減らすことで艶が見えやすくなることがあります。
一方、根元から髪が不規則に曲がり、毛流れがそろわない場合は、トリートメントだけでは変化しにくいことがあります。
この場合は、縮毛矯正を含めて髪の形へ働きかける方法を検討します。
ただし、艶を出すために髪全体を強くまっすぐにする必要はありません。
表面や顔まわりなど必要な範囲に限定する、根元だけ整えて毛先はケアを優先するなど、髪の状態に合わせて設計します。
仕上げのアイロンによる艶と、日常の艶は別です
サロンでブローやアイロンをすると、その場では髪の向きがそろい、艶が出て見えます。
しかし、自宅で洗った後も扱いやすいかどうかは、仕上げ写真だけでは分かりません。
確認したいのは次の点です。
- 自宅で乾かしただけでも毛流れがそろうか
- 湿気のある日に表面が大きく広がらないか
- 毎朝のアイロン時間が減ったか
- オイルをたくさんつけなくてもまとまるか
- 毛先が硬くなったり、絡まりやすくなったりしていないか
一日の写真をきれいにするのではなく、毎日の扱いやすさにつながる艶を目指します。
カラーの色と明るさも艶の見え方へ影響します
同じ髪の状態でも、色の明るさや色味によって艶の見え方は変わります。
白髪をしっかり隠そうとして暗く重ねすぎると、根元と毛先の差が大きくなったり、次回の選択肢が狭くなったりすることがあります。
反対に、明るさを優先して髪への負担が増えれば、表面がばらつき、艶が出にくくなることもあります。
白髪をどの程度カバーしたいか、明るさをどこまで求めるか、縮毛矯正も続けるのかを一緒に考えます。
カラーだけ、縮毛矯正だけではなく、髪全体の見え方として設計することが大切です。
カットで毛先の艶が変わることもあります
長さを残したい方にとって、カットはできるだけ避けたいことがあると思います。
しかし、毛先の厚みがなく、細い毛がばらばらに残っている状態では、トリートメントをしても光がそろいにくくなります。
大きく短くする必要はなくても、どこまでを残し、どこから整えるかを決めることで、毛先がまとまって見えることがあります。
カットは長さを減らすだけでなく、髪がきれいに見える面を整える施術でもあります。
安達直人が艶のために確認すること
僕は、艶が出にくくなったというご相談に対して、まず次の点を確認します。
- 濡れたときと乾いたときのうねり
- 根元・中間・毛先の太さと手触り
- 白髪染め、縮毛矯正、ブリーチの履歴
- 表面の短い毛が新しく生えた毛か、切れ毛か
- 毛先に厚みが残っているか
- 毎日のアイロンとオイルの使い方
- 艶だけでなく、ボリュームをどの程度残したいか
大人の髪では、艶を優先して根元をつぶしすぎると、全体のバランスが合わないことがあります。
自然な立ち上がりを残しながら、表面と毛流れをどこまで整えるかを考えます。
ホームケアでは、重ねる前に役割を整理します
艶が出ないと、オイルやトリートメントを増やしたくなります。
しかし、細い髪へ油分を重ねすぎると、根元がつぶれ、乾きにくくなり、かえって髪がきれいに見えないことがあります。
ホームケアでは、次の役割を分けて考えます。
- シャンプーで必要な汚れを落とす
- 洗い流すトリートメントで手触りを整える
- 乾かす前のケアで摩擦と熱の負担を減らす
- 仕上げのオイルで表面と毛先を整える
すべてを多く使うのではなく、今の髪に必要なものを必要な量だけ使います。
必要なホームケア商品をご提案することはありますが、商品だけで艶をつくるとは考えていません。サロン施術と毎日の扱いをつなげるために選びます。
艶は、複数の施術をつなげてつくります
大人の髪の艶は、トリートメント一つだけで決まるものではありません。
髪の形、表面の状態、カラー、カット、毎日の乾かし方がつながって見え方をつくります。
必要なのは、すべての施術を一度に行うことではなく、今の髪で最も艶を邪魔している原因から順番に整えることです。
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艶を邪魔している原因を見極め、薬剤・熱・処理剤・ホームケアを順番に組み立てる考え方は、安達直人の施術へのこだわりでもご覧いただけます。
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