HAIR CARE JOURNAL

昔と同じカラーや縮毛矯正が合わなくなる理由

年齢とともにうねりや乾燥が目立つようになった髪を後ろから撮影した写真

「何年も同じようにカラーをしてきたのに、最近は毛先が乾燥する」

「以前と同じ縮毛矯正なのに、髪が硬く感じる」

「昔はきれいに収まっていたのに、根元はうねり、毛先はまとまらない」

大阪・茨木市で大人の髪を担当していると、このようなご相談をいただきます。

担当者やメニューが変わっていなくても、髪の状態はずっと同じではありません。

年齢とともに髪の太さや生え方、うねり方が変化することがあります。そこへ白髪染め、縮毛矯正、毎日のアイロンなどの履歴が重なると、以前と同じ薬剤や工程が今の髪には合わなくなることがあります。

これは、急に髪が悪くなったというより、施術の設計を更新する時期が来たと考える方が自然です。

年齢とともに変わるのは、白髪だけではありません

髪の変化というと白髪を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし実際には、髪一本一本の太さ、曲がり方、艶、手触り、根元の立ち上がり方などにも変化が表れることがあります。

日本人女性を対象にした研究でも、年齢とともに毛髪の不規則な曲がりが増え、毛流れがそろいにくくなることが報告されています。

同じ方の頭でも、すべての髪が同じように変わるわけではありません。

  • 顔まわりだけ細くなった
  • 表面に短い毛や浮き毛が増えた
  • 内側のうねりが強くなった
  • 毛先は硬いのに、根元は弱く感じる

このように場所ごとの差が大きくなると、髪全体へ同じ薬剤を塗り、同じ熱を加える施術では対応しにくくなります。

変わるのは髪質だけでなく、施術の履歴です

新しく生えてきた根元と、何年も伸ばしてきた毛先は同じ状態ではありません。

たとえば肩より下の毛先には、これまでのカラー、縮毛矯正、紫外線、摩擦、ドライヤーやアイロンの影響が積み重なっています。

白髪が増えると、カラーの頻度が以前より短くなることもあります。根元を染めるつもりでも、重なり方によっては中間や毛先へ少しずつ負担が加わります。

その状態へ縮毛矯正を重ねる場合は、根元・中間・毛先を分けて考える必要があります。

「前回と同じ薬を使ったから安心」ではなく、前回から今日までに髪がどう変わったかを見ることが大切です。

カラーと縮毛矯正は別々の施術ではありません

予約上はカラーと縮毛矯正が別のメニューでも、髪の上では一つの履歴としてつながっています。

カラーでどのような薬剤を使ったか、どの範囲へ塗ったか、縮毛矯正がどこまで残っているかによって、次の施術で選べる方法が変わります。

特に大人の髪では、次のような組み合わせを確認します。

確認すること 施術設計に関係する理由
白髪染めの頻度と塗布範囲 薬剤が重なっている場所を把握するため
過去の縮毛矯正の範囲 伸びた根元と施術済みの毛先を分けるため
ブリーチや明るいカラーの履歴 髪に残る体力を慎重に判断するため
毎日のアイロン温度と回数 サロン以外で受けている熱の影響を見るため
切れ毛や絡まりが出る場所 負担が集中している部分を見つけるため

履歴が分からない場合も、覚えている範囲で構いません。

いつ頃、どのような施術をしたかを共有していただくことで、避けられる負担があります。

「優しい薬剤」へ替えるだけでは足りません

髪が細くなったから弱い薬剤にする、という考え方だけでは十分ではありません。

薬剤の強さだけでなく、塗り分け、置く時間、髪の水分量、熱の入れ方、引っ張る力など、仕上がりへ影響する要素はいくつもあります。

弱い薬剤でも、必要以上に長く置いたり、同じ毛先へ繰り返したりすれば負担になります。反対に、必要な部分へ働きかけが足りなければ、うねりが残り、毎朝のアイロンが増えることもあります。

大切なのは「強いか弱いか」だけではなく、今の髪のどこへ、何のために使うかです。

安達直人が施術前に見直すこと

僕は、昔と同じ施術が合わなくなったと感じる方に対して、まず次の点を確認します。

  1. 今、最も扱いにくい場所はどこか
  2. 濡れたときと乾いたときで、うねりがどう変わるか
  3. 根元・中間・毛先にどの施術が残っているか
  4. 白髪をどの程度カバーしたいか
  5. 自宅でどのくらいアイロンやブローをしているか
  6. 今後、髪の長さや色をどうしていきたいか

今だけきれいに見せるのではなく、次回、その次の施術まで続けられるかを考えます。

場合によっては、カラーの種類や頻度を見直す、縮毛矯正の範囲を根元だけにする、毛先はケアを優先するなど、一度にすべてを変えない選択もあります。

ホームケアも施術設計の一部です

施術を見直しても、自宅で高温のアイロンを毎日何度も通していると、毛先の状態は安定しにくくなります。

一方で、商品をたくさん重ねることが正解とも限りません。細くなった髪へ重いオイルを使いすぎると、乾きにくさや根元のつぶれにつながることもあります。

シャンプー、乾かす前のケア、アイロンの使い方まで、今の髪に合わせて組み直します。

必要なホームケア商品をご提案することはありますが、目的は商品を増やすことではありません。毎日の負担を減らし、サロンで整えた状態を扱いやすく保つことです。

合わなくなったと感じたら、我慢する前に設計を見直す

昔と同じカラーや縮毛矯正が合わなくなったように感じるのは、珍しいことではありません。

髪質、白髪の量、施術の頻度、毛先に残る履歴が変われば、必要な方法も変わります。

以前のやり方を続けるか、すべてをやめるかの二択ではありません。

根元と毛先を分ける、カラーと縮毛矯正を一つの計画として考える、自宅での熱の使い方を変えるなど、今の髪に合わせて更新できることがあります。

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ダメージレベルに合わせた薬剤選定、熱の入れ方、処理剤、ホームケアまで含めた考え方は、安達直人の施術へのこだわりでもご覧いただけます。

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