HAIR CARE JOURNAL

髪質改善と縮毛矯正の違い|自分にはどちらが必要?

髪質改善と縮毛矯正の違いを二つの毛束で表現したコンセプト写真

「縮毛矯正は傷みそうなので、髪質改善でくせを伸ばしたい」

「髪質改善を続けているけれど、うねりはあまり変わらない」

「写真ではどちらも艶々に見えるので、違いが分からない」

髪質改善と縮毛矯正について、このように迷われる方は少なくありません。

大阪・茨木市で髪質改善や縮毛矯正をご相談いただく際にも、「自分の髪にはどちらが必要なのか分からない」という声をよく伺います。

分かりにくい理由の一つは、「髪質改善」という言葉が、すべての美容室で同じ施術を指しているわけではないことです。

一般的なトリートメントを髪質改善と呼ぶ場合もあれば、酸と熱を利用する施術、還元作用を含む施術、縮毛矯正に近い施術まで、さまざまな内容があります。

そのため、メニュー名だけを見て「髪質改善は傷まない」「縮毛矯正だけがくせを伸ばす」と決めることはできません。

大切なのは名前ではなく、今の悩みに対して、髪へ何をする施術なのかを知ることです。

大きな違いは、髪の形を変える必要があるかどうか

縮毛矯正は、薬剤と熱を使い、髪内部の結合へ働きかけて形を整える施術です。

生まれつきのくせや、年齢とともに目立つようになったうねりなど、髪の形そのものが扱いにくさの中心になっている場合に向いています。

一方、髪質改善は、美容室によって内容が異なりますが、手触り、艶、まとまり、ダメージによる扱いにくさを整える目的で行われることが多い施術です。

髪の内部や表面をケアするものもあれば、酸や熱を利用して質感と形の両方へ働きかけるものもあります。

整理すると、次のように考えられます。

主な悩み 考えられる選択肢
生えてくる髪のくせ・うねり 縮毛矯正を含めて検討
ダメージによる乾燥・手触り トリートメント、髪質改善を中心に検討
くせとダメージが両方ある 部分ごとに縮毛矯正とケアを組み合わせる
白髪染めなどの履歴が複雑 施術履歴を確認し、負担を考えて設計する

これはあくまで目安です。実際には、髪を濡らしたときの状態、乾かしたときの広がり方、過去の施術履歴まで確認して判断します。

艶のある仕上がり写真だけでは違いが分からない

髪質改善も縮毛矯正も、施術後にアイロンやブローで仕上げれば、写真では艶のあるストレートに見えることがあります。

しかし、その艶がどの工程によって生まれたのか、シャンプー後も髪の形がどの程度保たれるのかは、写真だけでは判断できません。

確認したいのは、次のような点です。

  • 施術にはどのような目的があるのか
  • くせの形を変える施術なのか
  • 薬剤と熱をどのように使うのか
  • 効果を感じられる期間には個人差があるか
  • 次回はどの部分に、どの施術を行う予定か

「髪質改善」という名前だから安心、「縮毛矯正」という名前だから傷む、と考えるのではなく、施術内容と自分の髪の状態を合わせて考えることが大切です。

トリートメントで、くせが伸びないのは失敗ではありません

トリートメントには、手触りを整えたり、摩擦を減らしたり、髪を扱いやすくしたりする役割があります。

ただし、生えてくる髪の形によるうねりを、一般的なトリートメントだけでまっすぐに変えることは難しい場合があります。

その場合、トリートメントの効果がなかったのではなく、悩みと施術の役割が合っていなかった可能性があります。

逆に、広がりの原因が乾燥やダメージなのに、すぐ縮毛矯正を重ねることが適切とも限りません。

まずは自分の悩みが、次のどこから来ているのかを整理します。

  1. 生えてくる髪のくせやうねり
  2. カラーや熱によるダメージ
  3. 年齢による太さや質感の変化
  4. 湿気や乾燥など季節の影響
  5. 洗い方、乾かし方、使用している商品の影響

実際には一つではなく、いくつかが重なっていることが多くあります。

酸熱トリートメントも、内容を確認して選ぶ

髪質改善の一つとして、酸と熱を利用する酸熱トリートメントがあります。

縮毛矯正とは異なる仕組みで、髪のまとまりや形状へ働きかける施術ですが、すべてのくせを縮毛矯正のように伸ばすものではありません。

また、「トリートメント」という名前であっても、酸と高温の熱を使う以上、どの髪にも同じように繰り返せばよいとは考えていません。

研究でも、グリオキシル酸と熱を使う施術には特徴的な形状変化がある一方、条件によって毛髪の性質へ影響することが報告されています。

酸熱施術が合うかどうかは、求める仕上がり、カラーや縮毛矯正の履歴、現在の硬さや乾燥状態を見て判断する必要があります。

メリットだけでなく、施術後の質感や次回以降の計画まで考えることが大切です。

安達直人が髪質改善と縮毛矯正を分けて考える基準

僕が最初に考えるのは、「どのメニューを売るか」ではありません。

お客様が毎日困っていることを確認し、その原因に対して何が必要かを考えます。

髪の形を整える必要がある場合

根元から生えてくるうねりが原因で、乾かすだけでは収まらず、毎日のアイロンが欠かせない場合は、縮毛矯正を含めて考えます。

ただし、髪全体へ同じ施術をするとは限りません。新しく伸びた部分と、過去に施術した毛先を分けて考えます。

ダメージと質感を整えることが中心の場合

くせよりも、カラーや熱による乾燥、硬さ、手触りが悩みの中心であれば、髪質改善やトリートメントを優先することがあります。

髪の状態によっては、一度に多くのことをせず、負担を減らしながら段階的に整えます。

両方が必要な場合

大人の髪では、うねりとダメージ、白髪染めの履歴が重なっていることがよくあります。

その場合は、くせへ対応する部分と、ケアを優先する部分を分け、カラーやホームケアまで含めて計画します。

メニューを一つ選んで終わりではなく、髪全体の施術設計として考えることが重要です。

ホームケアも、髪質に合わせて選びます

髪質改善や縮毛矯正をした後のホームケアも、全員に同じ商品が合うわけではありません。

細くてボリュームが出にくい髪に重いオイルを重ねると、べたつきや乾きにくさにつながる場合があります。反対に、乾燥しやすい太い髪や、施術履歴のある毛先では、保湿や熱から守るケアが足りないことがあります。

商品を選ぶときは、成分名だけでなく、次の点を確認します。

  • 髪の太さと量
  • どこにダメージがあるか
  • 湿気と乾燥のどちらで困るか
  • アイロンやドライヤーをどう使うか
  • インバスとアウトバスで何を使用しているか

使う商品を増やすことより、今の髪に必要な役割を整理することが大切です。

メニュー名ではなく、今の髪に必要なことを選ぶ

髪質改善と縮毛矯正は、どちらが優れているというものではありません。

髪の形を変える必要があるのか、ダメージや質感を整えることが中心なのか。それによって選択が変わります。

さらに、大人の髪では白髪染め、過去の縮毛矯正、毎日のアイロン、年齢による変化まで重なります。

だからこそ、施術名だけで予約するのではなく、今の悩みと履歴を伝え、これからの髪まで考えた方法を選んでほしいと思っています。

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髪の形とダメージを分けて診断する考え方は、安達直人の施術へのこだわりでもご覧いただけます。

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